スカビオサ
「不幸な愛」という花言葉を持つ花のように、過酷な運命に翻弄されるヒロインの切なくも激しい愛憎を描いた話
花言葉が示す通り、不幸な運命を背負ったヒロインの激しい愛憎劇。
シリアスで重い話が好きな人にはたまらない作品だと思う。ヒロインがとにかく不憫で、次から次へと過酷な運命に巻き込まれていくのが読んでいて苦しい。でも、ただ可哀想なだけじゃなくて、その中で見せる激しい愛情や憎しみの感情のぶつかり合いに引き込まれる。登場人物たちも一筋縄ではいかない曲者ぞろいで、誰の言葉を信じればいいのかわからなくなる感じもいい。幸せになってほしいと願いつつも、このまま不幸の底まで見てみたいと思わせるような、独特な魅力がある。